2013.7.7 あきた郷土作物勉強会を開催しました。

第一部 郷土作物の物語を聴こう。

 秋の秋田の郷土作物研究会の設立を前にして、県内の郷土作物はどんなものがあるのかどんな物語を秘めているのかを知る目的で、秋田市内のカレッジプラザを会場に勉強会を開催しました。伝統、在来野菜をテーマにした初めての研修会に、生産者、流通関係者、飲食店、消費者、行政担当者と多彩な方々が130人集まりました。

【内 容】 

挨   拶 秋田県立大学生物資源科学部

       教授 吉澤結子

 

シンポジウム

語り手「秋田の在来品種の収集・配布・保存」

      県農業試験場 主任研究員 椿 信一

    「焼き畑の火野カブ栽培を守る」

      百彩館利用協議会会長    小松欽一

    「じゅんさいで生きていく」

  (株)安藤食品常務取締役    安藤 寿 

   「亀の助葱・石橋ごぼう育種農家として」

    大曲有機農業生産組合 石橋暎祥 

聞き手 伝統野菜研究家       吉尾聖子        

 

提 案 (仮)あきた郷土作物研究会の設立について

   秋田県立大学生物資源科学部准教授 櫻井健二

 

 椿研究員からは、21種の伝統野菜とそれ以外にも次々と確認されている郷土作物が紹介されました。特に県農業試験場が山内にんじんなど県内の伝統野菜を本来のものに戻すため系統選抜による育種を行い、その種子を地域にお返ししていることなどが紹介されました。

 小松欽一さんからは、焼き畑でなければできない本来のかなかぶを再現するため、困難な生産に取り組み続けていること、安藤寿さんは、日本一のじゅんさい産地の成り立ちや生産・加工業者として新商品の開発に挑んでいること、石橋暎祥さんは、古くからの野菜産地の育種家として亀の助ねぎ、石橋ごぼうを送り出してきた農家としてのお話を頂戴しました。伝統野菜を守り続けてきた生産者の方々のお話に、改めて秋田の食材の奥行きに一同感じ入った会となりました。

 

 貴重な食資源が、県内に数多くあること、それを守ろうとしている方々がおられることもわかりました。しかしこれから将来にわたって保存し、欲しい人のところにどう届けていくのか、多くの課題も確認しました。それでも、多くの方々が高い関心を持っておられることもわかり、研究会の秋の発足にあたって示唆に富んだ勉強会となりました。

第2部 郷土作物をものがたりを味わおう!(交流会)

 第2部は、秋田市大町のレストラン米カフェを会場に、郷土作物を利用したお料理を囲んでの交流会です。40名の方にご参加いただきました。

 幹事が前日に持ち込んだ食材は、阿仁ふき、じゅんさい、関口なす、松館しぼり大根、大屋梅の梅干し、八木にんにく、山内にんじんです。 研究会発起人の一人の米本かおりさんがコーディネートし、須田シェフが腕を奮った料理はどれも大好評。
 参加者の皆様は常々、秋田の食文化に関心が高く、その保存や利活用について強い意欲を持っておられる方々です。名刺交換にお話は弾みます。 「こうした会、待ってました」の声をお聞きすることができ、発起人一同、意を強くした次第です。